【2016年12月】岩手・青森・秋田・山形Ⅷ(山寺)
いざ山寺
蔵王温泉の旅館のマイクロバスで山形駅まで戻り、そこから山寺駅に向かいます。
友人は前日よりも少しは回復していましたが、やはり本調子ではなさそうです。しかも、外は雨が降っています。雨の中で1000段以上もの階段を登るなんて、少し酷かもしれません。しかし、友人は「11時間寝て回復したし、俺も山寺行くわ」という謎発言。
そこで止めるのが本当の友達なのかもしれませんが、自分本位の人間なので、「よっしゃ、じゃあ行こう!」と言いました。
隣駅の「面白山高原駅」が気になるところです。
駅舎は趣があります。
山寺駅に降りると、すぐ目の前に山が聳えていました。雨が降っており、山はところどころ霧が立ち込めており、中々雰囲気があります。嵐の中で熊野古道を冒険したことを思い出しました。
山 寺
この階段を登っていくと、根本中堂(本堂)があります。
根本中堂
この本堂は、国の重要文化財に指定されており、ブナの建造物で日本最古とのことです。
ここらへんは、お寺の階段という感じであまりしんどくありません。ただ、ここらへんは投入堂のときもそんな感じだったので、油断はできないんですけどね。100段くらい登ったあたりで、受付がありました。
山 門
鎌倉時代に造られたと言われる山門が本格的な山寺観光の入口になります。ここで拝観料として300円払いました。ついでに、長靴も借りました。タダでした。素晴らしいです。
さ ん ど う
さぁ、山道の階段を登っていきます。期待していたのは、雪に覆われている冬の山寺だったのですが、雪はほとんどありませんでした。ていうか、山形は全般的に雪がなかったので、がっかりです。青森とか乳頭温泉郷を見習ってほしい限りです。
とは言っても、かなりいい雰囲気の山でした。
そんなこんなで山寺の山道を登っていきますが、思ったほどきつくありません。投入堂には遠く及ばず、熊野古道や金毘羅さんの方がきついんじゃないかと思うくらいです。友達もスイスイ登っていきます。
でも、平日の日中でしたので、観光客は少なく、閑さを感じることはできました。まぁ、季節的に蝉の声がしみいることはなかったんですけどね。
こう書くと、他の山道観光地よりも劣る感じがしますが、一つだけ面白いと思うこともありました。
それは、岩です。
山肌が巨大な岩でできている部分が何箇所もあります。ただの岩ではなく、ボコボコと穴があいており、とても面白かったです。芭蕉が句でわざわざ「岩」に言及したのも頷けます。
仁 王 門
駅から1時間くらい、石段を1000段以上登ると、仁王門に着きました。
江戸時代の終わり頃に再建された門です。
ここらへんまで来ると、それなりの達成感を感じますが、中間地点という感じです。
奥 の 院
仁王門から10分ちょっと登っていくと、奥の院に到着です。
ここが山寺のゴールらしいです。まぁ、山寺と言われて思い浮かべる景色は違う場所なので、感動はそこまでないんですけどね。
奥の院をちらっと見て回った後は、少し引き返して、ガイドブックなどで良く見る光景を見に行きます。
納 経 堂
「おぉ、これこれ!」と思いながら、写真を撮りまくりました。
普通に晴れていれば、眼下に絶景が広がっているのですが、残念ながら霧が立ち込めていました。
この赤い建物は、写経を奉納とする納経堂で、山内で一番古い建物とのことです。
五 大 堂
納経堂から更に進むと、展望台みたいな場所がありました。開山から30年後に建立された道場である五大堂です。
霧が薄くたちこめていましたが、なんとか下の方を見ることができました。なので、ギリギリ見晴らしは良かったと言うことができるでしょう。晴れていたら、もっと良かったんでしょうけど。
それなりに満足して、下山しました。
帰 路
そして、我々は山形駅から新幹線で帰路につきました。
1週間つかって東北一周旅行とか、贅沢ですが、山形旅行に関してはもう少しやりようがあったのではないかと反省しています。
もしもう一度山形旅行を組めるのであれば、
最上川の川下り→最上川近辺散策→銀山温泉→蔵王温泉→樹氷→山寺
というプランで行きたいところでした。
制覇の進捗状況
〈北海道〉
道央
〈東北地方〉
岩手県、宮城県、青森県、秋田県、山形県
〈関東地方〉
群馬県、栃木県、茨城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県
〈甲信越・中部〉
山梨県、長野県、新潟県、静岡県、岐阜県、愛知県
〈北陸〉
石川県、富山県、福井県
〈近畿〉
大阪府、京都府、奈良県、三重県、兵庫県、和歌山県、滋賀県
〈中国〉
岡山県、広島県、山口県、島根県、鳥取県
〈四国〉
愛媛、香川、高知、徳島
〈九州〉
福岡、熊本、鹿児島、宮崎、大分
43/47都道府県
残すは、福島、佐賀、長崎、沖縄です。
制覇が見えてきましたね。