【2016年12月】岩手・青森・秋田・山形Ⅰ(岩手)
きっかけ
12月下旬にまとまった休みが手に入りました。
思った以上にまとまっていたので、海外にでも行こうかと思ったのですが、まずお金がありません。お金があったとしても、一人で行くことに恐怖心もありました。
そんなわけで、国内だなと思いました。
東北は岩手と宮城にしか行ったことがないことに気付いたため、東北一周をすることにしました。
北海道東日本パスという素晴らしいチケットがあります。これでJR北海道とJR東日本の鈍行は10850円で7日間も乗り放題ですからね。これを使って、一周します!
岩 手
本当は、鈍行で福島県とか松島を回って岩手に入ろうと思ったのですが、出発前日から初日にかけて体調を崩したため、初日の旅行は断念し、新幹線で祖母の家のある岩手に行くことになりました。
まずは、新幹線で一関駅まで行き、叔父に迎えに来てもらいます。
一関駅は、一見するとそこそこ栄えているように見えますが、その実、箱だけデカく、そして少しばかり新しいだけで、土地を持て余している感じがします。よく見ると閑散としているだけでなく、若干荒涼としています。
叔父の車の助手席は荷物が置かれていたので、後部座席に座ったのですが、東北の人は話すときにあまり口をあまり動かさないですし、東北弁訛りもそこそこ強く、そしてなによりラジオの音量が少しばかり大きかったので、叔父が何か話してもあまり聞き取れません。
叔父とは言っても、親の兄弟ではなく、母の姉の旦那なので、「え?何?」と気軽に聞ける間柄ではありません。
どう見てもただの空き地にしか見えないところやただの古民家で、「ここはこういう歴史がある」、「ここに住んでいる人はうちとこういう親戚関係だ」などと教えてくれるのは楽しいのですが、やはり聞き取り辛いのが大変でした。
聞き取りにくいときは、「へー!」とか、「あっ、そうなんですか!」と持ちうる相槌を最大限駆使します。そして、聞き取れたときだけは、必死に話を引き延ばして1時間をやりくりします。
道中、どんどんどんどんと田舎感が強くなっていきます。そして、雪深くなっていきます。
そうしてやっと祖母の家に着きました。
祖母の家は屋内なはずなのに、くっそ寒かったです。えげつない寒さです。熱効率が悪すぎます。そもそも広すぎるのが悪いと思います。7人で住んでいたときから、2部屋余るレベルですからね。しかも平屋です。今はたった3人で暮らしており、どう考えても、持て余してるとしか思えない。元々は庄屋の家だったので、このような広さらしいです。
まぁ、昔が庄屋だったからといって、今は別に裕福というわけではありません。一度、家長が早々に亡くなってから、家計は豊かではなくなったらしいです。
でも、田んぼは物凄い広さがあります。それでも、農地改革でほとんどとられたと嘆いていました。山も東京ドーム数個分あるらしいです。こんなに土地があっても、田舎すぎて銭に換えられないという残念さ。
母親は、「農業は嫌だ!寒いのは嫌だ!」と言って、東北から逃げました。一度も出戻っていないので、逃亡は成功した模様です。
でも、個人的には、毎年夏にこういうTHE☆田舎に行くことができたのは幸せだったので、母親には感謝です。
祖母の家に着くと、夕飯までまだ時間があるからと、お菓子やみかんを沢山渡されました。そこに食べ物があれば食べてしまう性質なので、全部食べてしまいますよね。
でも、1時間もすると、夕飯がでてきました。消化の悪い餅です。あそこは夕飯の時間が異様に早いということを忘れてました。既に割とお腹がいっぱいなのに、割と大き目な餅が8個も。それに刺身とかも。無碍にも出来ないので、頑張って食べました。美味しかったですけどね。
その後、食休めも兼ねて、懐中電灯を持って散歩に出ました。懐中電灯がないと夜に出歩けない田舎感がいいですよね。
この村は十数年前に星空日本一に輝いた村です。星を撮るために三脚まで持って行きましたからね。
でも、星空を撮るのって難しいです。中々ピントが合わない。寒さで手足の感覚がなくなるまで、1時間近く格闘しましたが、ちゃんとピントが合う写真はついぞ撮れませんでした。
星が綺麗なことは伝えられたと思う一方で、絶望的にピントが合ってないです。
いずれリベンジをしなければと決意を新たにしました。