【2016年12月】岩手・青森・秋田・山形Ⅵ(秋田)
大 曲
大曲は日本三大花火大会の一つが開催される町なので、冬に行ってもこじんまりとした町に過ぎません。
ただ、次の日に角館に行くことを考えると、中々ベストな中継地です。
少し歩いたところのビジホに予約をしていたので、そこに入っているレストランで夕食もいただきました。
郷土料理の納豆汁が絶品でした。
そんな、クリスマスイブの一人旅です。
本日で一人旅終了です。
角 館
武家屋敷観光
角館は、秋田県仙北市の地名ですが、重要伝統的建造物群保存地区の名称としての印象の方が一般的に強いと思います。
武家屋敷がいっぱいです。春の桜、夏の青葉、秋の紅葉、冬の雪景色といつでも見どころがあるため、どのシーズンに行っても素晴らしいです。
そんな角館で友達と合流しました。友達も年末の休暇があったため、この日から一緒に旅行をしてくれることに。
冬ということで、我々は雪景色の武家屋敷を堪能しようと思ったのですが、雪はありませんでした。青森のようにはいきません。
雪のない冬の武家屋敷なんて、あまり面白味がありませんでした。
おそらく、一人で来ていたら、ふーんと思いながら、有料の武家屋敷には入らずに、無料の武家屋敷や通りを見て終わらせたのでしょうが、友達が有料の武家屋敷(青柳家)にも入りたがったので、同行して入ることにしました。
青柳家は、500円を取るだけあって、さすがに広かったです。色々な武具なども展示しており、よくもまぁ今日まで保管していたよと感心しました。
ひとしきり観光して、武家屋敷の通りを歩いていると、地元のおじさんが「写真をとってあげよう!」と声をかけてくれたので、お言葉に甘えました。自撮りが嫌いなので、今のSDカードには1枚も自分の写真はなかったのですが、初めて自分の写る写真が追加されました。
その後、食事処で秋田名物の稲庭うどんときりたんぽを食べました。思った以上においしかったです。
路頭に迷う
稲庭うどんを食べていると、電車の時間が迫っていることに気付きました。「やべっ」と言いながら、バタバタとお会計を済まして、早歩きで駅に向かいます。
しかし、歩いていては間に合わない段階にまできており、残り600mの駅までの道をダッシュしました。ものすごい久々にダッシュしました。
ゼイゼイ言いながらもなんとか駅に着き、急いで改札まで行くと、向かいのホームに乗るべき電車が既に来ています。ヤバいと思いながら、階段を登り、向かいのホームまで行くと、目の前でドアが閉まりました。
ここが都会であれば、「あーぁ、あと10分待つか」という気分で済みますが、ここは秋田です。ど田舎です。次の電車は3時間後です。
「まじ、どーするよ」と作戦会議が繰り広げられます。一人旅であれば、このまま3時間待っていたでしょう。しかし、今回は優秀な友人がいます。
「バス使えない?」
なんということでしょう。その手がありました。急いで調べると、1時間後に我々が行こうとしていた駅まで行くバスが角館駅前に来ます。
持つべきものは友達です。
ちなみに、久々の全力ダッシュがたたり、ここから30分くらいの間、ずっとゼイゼイ言っているか、咳き込んでいました。
運動しよう・・・と思いました。
田 沢 湖
そんなこんなで1時間ほど待って、バスで田沢湖駅前まで行きました。その後、バスを乗り継いで、田沢湖まで行きました。田沢湖駅は、田沢湖駅と銘打っているにもかかわらず、そこからバスで数十分もかかる場所にあります。驚きです。
次のバスまで1時間くらいあったので、友達と2人で田沢湖の周りを歩くことにしました。
田沢湖は、秋田有数の観光地のはずなのに、人っ子一人いませんでした。静謐そのものです。しかし、その静謐さが田沢湖をより神秘的にしているように感じました。
湖の対岸には、雪山が広がっていました。湖面は波打ちながら、空と雪山をうつします。湖は海のように青くはないので、ただただ綺麗にうつします。波打つ鏡のようです。
あまりに綺麗なので、ちょっと歩いては写真を撮り、歩いては写真を撮りということを繰り返すので、全然進みません。
それでも、20分くらい歩いて、来た道を引き返します。さっきも通ってきた道なのに、また写真を撮ります。
今回の旅行で一番多いのは田沢湖の写真だと思います。
あの有名な金の像は真逆の方向で歩いていくのが億劫だったので、なしの方向で。
乳頭温泉郷
田沢湖をある程度進んだところで引き返して、バスに乗り、向かうは今回の旅のメインの一つ・乳頭温泉郷です。
田沢湖から更に40分ほどバスに揺られます。どんどん山に入っていくので、楽しいほどに雪が深くなっていきます。八甲田山なんかよりも深くなっていきます。
やっと乳頭温泉に着くと、ひたすらの雪景色でした。
これだよ、これ!!と拍手喝采です。
宿泊した宿の大釜温泉旅館は、バス停からすぐの所にありましたが、秘境の温泉宿感が半端なかったです。
チェックインして、すぐに温泉に入りました。露天風呂は、完全なる雪見風呂でして、素晴らしかったです。求めていたものをついに手に入れた喜びに溢れます。
(出典:ryokan.glocal-promotion.co)
さすがに、温泉の写真は撮れませんでしたが、まさに引用した写真のような感じでした。
一旦上がって、食堂に行くと、部屋ごとにテーブルわけがされていました。友達と二人で食堂に行ったのですが、宿のおばちゃんから、「あら、この部屋は男性が二人なのね」とニヤニヤ嫌味を言われました。
「そーなんですよー、来年に期待ですね」と返すと、「じゃあ、来年は、『あら、今回は女の子と来れたのね』と言わせてね」と切り返されました。おばちゃんには敵いません。
こんな秘境っぽい宿で、翌日が月曜日でも、お客さんは5組いました。カップルが2組、家族連れが1組、一人旅の若い男性が1組、そして我々。
一人旅の若い男性とは、仲良くなれるだろうなと思いました。
食事はおいしかったです。秋田の郷土料理がうますぎます。きりたんぽ最高!
食事の後は、再度温泉に浸かりました。1時間くらい入っていたでしょうか。温泉自体は熱いのですが、外は寒いので、いくら入ってものぼせないんですよね。
今まで人生の中で最高の温泉と言っても過言ではありません。
ちなみに、夜になると外気温が氷点下になったのか、温泉に入っているだけで、髪は凍りましたし、放置していたタオルも凍りました。ヤバいな。
ていうか、クリスマスに男同士で温泉旅行というのも、大概にヤバいな。