【2015年8月】北海道Ⅲ(後志地域)
行き先会議
正直、2日目の旅行が良すぎて、3日目は消化試合になると思いました。
しかし、さにあらず。
2日目の帰りの電車の中で、3日目の計画を立てました。
最初は、小樽でぶらっとして帰宅という我々には珍しいゆったりとした予定でした。
しかし、そんなにゆったり終わるはずがありません。
電車内で地図や観光案内を眺めていたところ、西方に、神威岬という絶景ポイントをがあることを発見しました。
当然、「行こう!」という話になります。
しかし、それと同時に、札幌在住の大学の先輩が3日目は我々に合流し、余市に連れて行きたいと言ってきました。
色々と交通手段や時刻表を見比べた結果、これら全てをまわるのは普通に考えると難しいという結論に至りました。
そこで、どこを切るかという問題がでてくるわけです。
友達「小樽切ろうぜ」→私「いやいや、北海道に行って小樽行かないとかダメでしょ」
私「余市切ろうぜ」→友達「ウィスキーの試飲をしてみたい」
我々「うーん、困った」
ちなみに、余市は小樽の隣町です。
神威岬を切ればまったりした旅ができるにもかかわらず、頭に神威岬を切るという選択肢が出てこなかったのは、今考えるとおかしいです。
絶景が我々を呼んでいたので、仕方ありません。基本的に絶景ありきだからなぁ。
再度色々調べた結果、札幌で始発の列車にのり、余市駅で神威岬行のバスに3分で乗り換えることに成功すれば、全て上手く行くという結論に達しました。
結局、強行日程になってしまいました。
神 威 岬
5時前に起床し、札幌駅へ。
なんともう、先輩がいました。夜勤明けらしいです。普通に寝てればいいのに。昼飯だけ合流してくれればそれでいい・・・。
そんなこんなで、まずは札幌駅から小樽駅を通り過ぎて余市駅まで行きました。
銭函駅から小樽駅まで列車は海岸線を走ります。車窓からは海が広がります。先輩曰く、小樽までは通勤で利用する乗客が多いので、「日本一綺麗な通勤列車」と言われているらしいです。
確かに、綺麗でした。しかし、以前和歌山で乗ったきのくに線の方が防波堤がないぶん、晴れれば綺麗なんじゃないかと思いました。あれは、「日本一綺麗な通学列車」だと思います。
そして、余市駅について、急いでバスへ。なんとか間に合い、神威岬へ。
バスは海岸線を通るので、いい気分でした。
かなり曇り気味ですが、和歌山県で高速バスから見た七里御浜は雨の景色だったので、その復讐ができたような気になりました。
札幌から片道3時間、やっと神威岬まで着きました。同じ道央なのに、遠い。北海道はでっかいどう。
どうやら、国定公園らしいです。
神威岬は、風が強かったです。
強風や雨になると岬に入れなくなるらしいです。先輩は前に来たとき、入れなかったらしいです。
結構な強風だったのですが、元々風が強い地域らしく、あの程度なら閉鎖にはならないようです。あれよりも数段強い風が吹くなら、閉鎖もやむを得ないと思います。
看板の案内を見ると、岬の先端に行くには、30分以上かかるとのこと。しかし、我々の強行日程を遂行するには、40分で往復しなければなりません。まぁ、男3人なら余裕でしょということで、早歩きで岬の先端へ向かいました。
少し丘を登ると、女人禁制の門がありました。ここが、岬の先端への入り口らしいです。一人でも女性がいたら、「君はもう、ここまでだね。あとは僕らがちゃんと楽しんでくるからね!」なんて軽口でも叩けるのですが、残念なことに、オール男です。なので、一瞬で門をくぐっていきました。
見晴しは最高です。
思わず笑みが出てきます。「おっほほー!!」とか言ってました。
横を向くと、海が一面に広がっています。生まれて初めて、地球は丸いのかもしれないと思いました。少し下を向くと、海の色まで分かります。少しみどりがかった綺麗な青で、シャコタンブルーという色らしいです。
前を向けば、ひたすら広がる海に岬が力強く突き出ています。
海の上で巨大な竜が休んでいるかのようでした。
絶景とはまさにこのこと。
本当に気持ち良かったです。友達は少し高所恐怖症気味なので、若干怖がっていましたが、それでも楽しそうでした。
あの絶景をもってすれば、高所恐怖症なんて吹き飛ぶでしょう。
竜の背中を登ったり下りたりして道を進んでいくと、15分で岬の先端に到着しました。
先端はこんな感じになっています。海が一面に広がっていて、気持ち良かったです。
ひとしきり写真を撮ったりしたあと、ゆっくりと戻っていきました。
後ろから戻ると、辿ってきた道は、万里の長城のようでした。
神威岬は、まじで本当に絶景でした。
神威岬を満喫して戻りましたが、バスには問題なく間に合いました。
余 市
昼 食
お次は、余市で昼食です。
最初、先輩がおすすめだというお寿司屋に連れて行ってもらう手筈でしたが、閉まっていました。
さすが、先輩です。
そこで、次におすすめのお店だという柿崎商店というお店に行きました。お昼時というだけあって、長蛇の列でしたが、並びました。偉いですね。
柿崎商店では、ウニ丼とほっけを食べました。
何度か旅行をするにつけ、風景を撮るのはすこーし上手になったかなと思いますが、料理を撮るのはてんでですね。
でも、本当に本当においしかったです。北海道はおいしいものしかないのでしょうか。
お会計は先輩がしてくれました。全く、ありがたいことです。
ニッカ工場
余市といえば、ニッカ工場ですね。
工場をダラダラを観光しましたが、そこまで面白くはありませんでした。工場の社会科見学的なのは、そこまで興味はないんですよね。
個人的に興味があるのは、絶景、温泉、史跡、食です。
そう、食です!!
余市に来たら忘れてはならないのは、ウィスキーの試飲です。
今回のラインナップは、スーパーニッカ、竹鶴ピュアモルト、アップルワインでした。
ウイスキーでワインとは、これいかに??
非常にフルーティで飲みやすかったです。基本的に舌がお子様なので、アップルワインが好きです。
無料試飲、最高です。
やっぱ、余市も正解でした。
小 樽
お次は小樽です。
正直、あまり時間がありませんでした。
先輩が、「北海道に来たら、ザンキは食べないとだめだ」と言ったので、お店でザンキを食べました。
ザンキとは、早い話、大きめな鶏のから揚げです。
その後、小樽のあの景色を見ました。
あの景色ですね。
ただ、まぁ、小樽観光はこれで終わりです。
多分、本気を出せば他にも見るべき場所は沢山あるのだと思いますが、いかんせん時間がありませんでした。
まぁ、でも、非常に楽しい北海道旅行でした。
道央北側のメイン所は大体見たのではないかという充実感を得ました。
今回の旅程や、我々が学部時代にした旅行について聞いた先輩は、「お前らの旅はスタンプラリーみたいだな」と言いました。
確かに、その場所に行ったという経験と現地の空気を心に刻み、景色を目に焼き付けるという点ではスタンプラリーと大して変わらないと思います。
実際に、その旨を先輩に言ったところ、「ものは言いようだよな」と言われました。
新しい場所を踏んだということで、制覇の進捗状況を確認します。
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道央
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〈近畿〉
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〈中国〉
岡山県、広島県
26/47都道府県 ということで、まだまだ道半ばです。