【2016年8月】兵庫・徳島Ⅲ(阿波踊り)
いざ阿波踊り
車で徳島の中心地まで行くのは混雑して辛いだろうと思ったので、一旦民宿に車を置いてから、徳島の中心地に行きます。ガタゴトとディーゼルカーに揺られて、徳島駅へ。
駅から出ると、そこは完全に阿波踊り一色でした。
街から漂うお祭り気分がなんとも良いです。
まずは、阿波踊りをするために、市役所前に行きました。
阿波踊りは、多くの「連」と呼ばれる団体が道路に設置された演舞場で、練習した阿波踊りを発表し、それを人々が見物するというシステムになっています。
踊り狂う連の人達も、見物客も楽しめるというwin-winの関係です。
踊る阿呆
にわか連
しかし、「踊りたい!」という欲望を抑えられない素人もいます。そんな人達のためにあるのが、「にわか連」です。
祭当日の特定の時間に特定の場所に集合すると、「にわか連」の法被を貰え、有名連の人から阿波踊りの指導を受けることができます。そして、練習の後、演舞場に連れてってもらい、「にわか連」として、みんなで阿波踊りを踊ることができます。
まぁ、我々は見るだけの阿呆で終わるつもりはないので、当然踊りますよね。
法被をもらい、300人くらいの大人数の「にわか連」が「新ばし連」のおじいちゃんや女性の方々から踊りの指導を受けます。
その日その日でにわか連を指導する連は変わるそうですが、我々は「新ばし連」にお世話になりました。
市役所前はにわか連の練習場所だけでなく、普通の連の方々も練習していました。
にわか連の素人的なぎこちなさは一切なく、楽しそうな感じでした。
レッツ ダンス
新ばし連の方々に踊り方をお教えいただき、多少の練習もしました。
ガチの振付けがあるわけでもないので、それなりにできたところで、演舞場に踊りに行きます。
市役所の隣の演舞場で踊るのかと思いきや、どうやら違うところでやるみたいです。
300名前後でぞろぞろと大移動です。
随分先に「新ばし連」、「にわか連」の提灯があります。あそこが先頭なので、列はかなりの長さになっています。
あんなに前にあったら、後ろの人たちは見失うのではと思いましたが、すぐ後ろにも同じような提灯があったので、我々の後ろの人も迷うことはないでしょう。
そうこうしている内に、両国本町演舞場に着きました。
市役所の隣は、見物にお金がかかる有料演舞場ですが、両国本町演舞場は無料演舞場です。お金を払った人に素人の踊りを見せることはできないということでしょう
両国本町演舞場に着くと、300人くらいの人たちがぞろぞろと列になります。しばらく待機です。
列が動き出しました。
渡されたにわか連の法被を着ていない方々もいますね。まぁ、にわか連はそこら辺の自由度は高いです。
皆さん、陽気に進んでいきます。
「にわか連」は見物客に見られながら、習った通りに腕や足を動かして進んでいきます。単純に腕を上げて前に進むわけではないんですよね。
我々も最初は習った通りに踊っていたのですが、ずっと腕を上げ続けるのは辛くなってきました。徐々に、ただ腕を上げて前後に振りながら進むだけになっていきます。
気温、熱気、運動量が相俟って、汗でダラダラです。
面白いですけど、正直、すごく大変です。
後ろを振り向くと、「新ばし連」の女の人がニコニコしながら楽しそうにしっかりと踊っています。
笠をかぶり、着物を着て、しっかりと踊って、めちゃめちゃ暑いだろうに、笑顔で踊っています。
私も高校生の夏にいつも踊り狂っていたので、笑顔でしっかりと踊ることの大変さと楽しさを知っています。
しっかりとひたむきな努力があるからこそ、あれだけ笑顔で楽しそうにしっかりと踊れるんだろうなぁと思いました。
そんなことを思うと、後ろで踊る女性に惚れそうになっちゃいますよね。
それと同時に、安易にこの世界に足をつっこんでしまったことに申し訳なさも感じました。
演舞場は110mですが、ゆっくりと踊りながら進むと非常に長く感じました。
でも、やり終えると、面白く、非常に良い経験をしたすがすがしい気分です。
阿波踊りは基本的に演舞場で行われますが、ときおり演舞場外の道でも自然発生的に踊りが繰り広げられることもあります。
自然発生というか、どっかの連が勝手に踊り始めるだけなのかもしれませんが。
我々も、そのような踊りに巻き込まれたりもしました。
かもめ連の踊りに巻き込んでいただきました。
みる阿呆
さて、今回の旅のメインは終わりましたが、いざ踊ってみると、本場の踊りも鑑賞したくなります。
そこで、有料演舞場に見物客として乗り込みました。
入場チケットを当日に購入するのはかなり骨が折れましたが、なんとか取れました。まぁ、C席でしたが。
演舞場では、色々な連が踊りに入ってきます。
素人のような連からよく練習された連まで、本当に色々な連がありました。
徳島に支店がある会社の従業員で構成される連や素人のような連は、「にわか連」に毛が生えた程度で面白みがゼロです。
でも、ちゃんとした連の踊りは、女性は一糸乱れぬ感じで揃っていますし、男性は勢いがあります。見ていて、「おぉ」となります。
観 覧 後
阿波踊りをもっと見ていたかったですが、ご飯を食べて電車に乗ることを考えると、全部見ている時間はなかったため、1時間半程度で退出しました。
そして、予約していた阿波尾鳥のお店へ。
網焼きのもも肉や唐揚げ、つくね等、色々と食べました。地鶏とはいっても、高級なものではないので、明確に普通の鶏肉との違いがあるわけではないですが、普通の鳥よりも身も味もしっかりしていて美味しかったです。
さらに、徳島名産といえばスダチもあります。なので、ついでにスダチサイダーも飲みましたが、スプライトとの違いが分かりませんでした。
お腹が空きすぎていたので、写真を撮り忘れてしまいました。
ただ、徳島の夏の本気をとくと味わえて、とても良かったです。
民宿に戻って、風呂に入っていると、他の阿波踊り観光客も入ってきました。この人が中々愉快な人でして、夏祭りでナンパを成功させるための方法や日本の少子化対策についての話を面白おかしくしてくれました。