【2016年12月】岩手・青森・秋田・山形Ⅳ(弘前市)
いざ弘前へ
弘前へ行くため、三内丸山遺跡を後にし、バスで青森駅に行きました。田舎の鈍行は中々本数がないので、弘前までいく電車を1時間くらい待って、弘前へ。青森は4時半を過ぎると本当に夜になります。暗いので、車窓も楽しめません。
2chのまとめサイトを見るという生産性が全くない作業をしている内に40分ちょっとで弘前に着きました。
弘前のホテルは安いところを予約していたので、その分、少し遠かったです。でも、けっこうちゃんとしたホテルでホッとしました。
夕食を求めて
夕飯を食べようと思い、ホテルの中にあるレストランに行ったところ、なぜか閉まっています。日曜祝日以外やっているはずなのに変だなぁと思いながら、フロントに聞くと、「今日は祝日なので閉まってるんですよ」とのこと。
何を言ってるのかよく分からなかったのですが、よーく考えて気付きました。
今日、天皇の誕生日じゃん!!
平日、平日と考えていましたが、祝日だったらしいです。今日は祝日なのに、酸ヶ湯温泉も三内丸山遺跡もあれしか人がいなかったわけです。青森の観光産業、やばいんじゃないかな。
仕方ないので、ネットで弘前のグルメを探しました。しかし、ホテルが駅から離れているので、目ぼしいものがありません。そこで、ホテルのインフォメーションの冊子で紹介されていた食堂に行くことにしました。
思った以上にさびれていてびっくりします。半端ない場末感です。
しかし、入ってみると、芸能人のサインや写真、それに加えて「美味しんぼ」にも描かれた店とのこと。
津軽そばを頼むと、店主から「どこから来たの?」と聞かれたので、「東京からです」と答えました。
すると、「わざわざ遠方からぁ」と言って、厨房からヤキ干しなるものを持ってきてくれました。話によると、煮干しが生の時点で首と内臓を取り出して、焼いたものらしいです。手間がかかっている分、煮干しの4~5倍の値段がするらしいです。
麺も普段のそばとは違う作り方をしているそうです。
そばが運ばれてくると、お盆の上にそばの入ったどんぶりの他に汁が入った小皿も置かれていました。
少し食べたら味を変えるためにどんぶりに入れるのかなと思ったのですが、「そっちの汁は煮干しでとって、普通に作ったつゆだから、飲み比べてみて」と言いました。
違いの分かる繊細な舌なんか持ち合わせてないと思いましたが、飲み比べてみると、確かに全然違いました。
そばはめちゃくちゃ美味しかったですし、びっっくりするくらい安かったことに加え、このようなサービスや説明までしてくれるなんて、素晴らしいお店でした。場末の食堂はたまにこういうことがあるからいいよなぁと満足して、ホテルに戻りました。
特に大した夕食は食べないと思って、カメラをホテルに置いてきたことを後悔しました。
弘 前 城
朝、カーテンを開けると、眼下には雪景色が。ホワイトクリスマスです。
雪景色といっても、数センチ積もっているくらいなので、30分も歩くと、弘前城に着きました。ホテルは弘前駅から少し距離がありますが、弘前駅と弘前城の中間にあるので、チェックポイントとしては良い感じです。
水墨画のようです。
少し歩くと、桜で有名なお濠もありました。
まぁ、12月なので、お濠の水が凍っていました。ソメイヨシノの枝には雪が積もっていて、雪桜になっていました。冬の城としては完璧な景色です。
東門から入ると、「どこから来たの?」とおばさんに声をかけられました。
首にカメラをかけていたので、あからさまな観光客には声をかけやすかったのでしょう。
「あ、東京です」というと、弘前城の他に、弘前の観光マップまでくれて、弘前城の観光ポイントを教えてもらいました。
お礼を言って、一人弘前城内を歩きます。やはり市街地と違って、雪は少し深いです。雪を見越して、少し厚手の靴を買ったのですが、靴底だけでなく、布地の部分にも雪がどんどん付着していきます。
朝8時前に行ったので、足跡とかないかと思ったのですが、意外にも結構足跡があったのは残念でした。城内を整備している人たちもそこそこいて、そういう人たちが乗っているトラックの轍もあったりしました。
それにしても、雪のお城というものは風情があって良いですよね。
十数分歩くと、橋の奥に天守閣が見えてきました。
橋を渡ると、天守閣に着きました。
弘前城は有名なお城の一つなので、デカいのかと思っていたのですが、意外に小ぶりでした。現存天守といえど、小さい天守はちょいちょいあります。
宇和島城とかも天守は小ぶりですしね。まぁ、あそこは城郭も小さいですが、弘前城は城郭自体はでかかったです。
これで、現存天守12城のうち、9城を攻めたことになります。
季節的に天守閣には入れなかったので、このまま弘前城を後にします。行きと同じ道で帰るのは芸がないので、多少遠回りしても違う道で帰ります。
やはり、ソメイヨシノはいいですね。冬でも雪とペアを組むだけで良い味がでます。
しばらく歩くと、出口の大きな門に出ました。大きな記念碑に「弘前城」と彫られていました。どうやら、ここが入口のようでした。
1時間弱寒空の下を歩いて、弘前城を楽しみました。これで現存天守の4分の3を見に行ったことになります。あと3つ!!