【2016年9月】福岡・熊本・鹿児島・宮崎・大分Ⅱ(熊本市街地・天草)
熊本市街地
朝早く漫喫から出て、熊本市街地まで向かいました。
博多駅から熊本駅までは、鹿児島本線で行けますが、かなり時間がかかります。
熊本に近づいてくると、西南戦争の激戦区として有名な地名を通っていくことになります。
熊本駅に着くと、まずは熊本城に行くために、市電に乗りました。
路面電車です。広島の市街地にも沢山走っていますが、自転車でこと足りるので、あまり路面電車には乗りません。ですが、やっぱり路面電車はいいですね。
お昼前という時間なのに、乗客は誰もいませんでした。床が木製でレトロな感じが良かったです。レトロで落ち着いていて、良い空気でした。
熊 本 城
熊本城・市役所前駅で降りると、すぐに熊本城があるはずです。
熊本城主であった加藤清正さんがお出迎えしてくれました。個人的には、賤ヶ岳の七本槍なんだし、軍配ではなく槍を持っててほしかったところです。
更に進むと、予想はしていましたが、少しテンションが下がる事態に遭遇しました。
4か月前の熊本地震の影響で熊本城の甚大な被害を受けており、これ以上の立ち入りが禁止されていました。
遠目に少しだけ熊本城の石垣が見えました。
あからさまに石垣が崩れています。入れなくても仕方ないかぁと思いました。
熊本ご当地グルメ
熊本城を後にして、熊本ご当地グルメを食べることにしました。
熊本といえば、これです!
カラシレンコンと馬刺しです。
想像以上に、べらぼうに美味しかったです。
熊本ご当地グルメに舌鼓を打った後は、熊本駅に戻ってレンタカーを借り、九州周遊自動車の旅を始めました。
天 草
熊本駅から1時間強で天草の島々をつなぐ天草五橋まで行けます。もっとサクッと行けるかと思いましたが、思った以上に時間がかかりました。
千 巌 山
まずは天草五橋を見渡せる千巌山まで行きました。
それなりに有名な絶景スポットだと思っていたのですが、思った以上に細い山道やら獣道を通って行くことになります。
見晴らしとしては、晴れていればとても良い景色なんだろうという感じでした。
天気が良ければ、天草五橋が全て見えるそうです。一つは余裕で見えます。そして、二つほど、かろうじて見えますが、残り二つはどこにあるか分かりません。
天草五橋以外の見晴らしもそれなりに良かったです。
一人のイルカウォッチング
天草には数々の島がありますが、メインになるのは上島と下島です。九州本島から天草五橋を渡って最初に入るのは上島です。
上島に入って、30分くらい車で走ると、下島に入る橋に差し掛かります。そこから更に30分くらい下島を北に走ると、イルカウォッチングのお店がいっぱいあります。
天草には野生のイルカが約200頭生息しており、イルカウォッチングにいけば、99%の確率で遭遇できます。
多くのお店は16時に最後の出航を終えて受付を終了していましたが、1軒だけまだ受付をしてくれるお店を見つけました。
受付に行くと、「一人なんで、500円追加して3000円になりますが、よろしいですか」と聞かれました。
なんだよ、おひとり様差別かよと思いましたが、ここまできて500円をけちるわけがありません。大人しく3000円を払い、船まで行きます。
すると、他に客はおらず、正真正銘の一人でした。「一人なんで」というのは、船に一人という意味でした。たった一人のために船を出すのであれば、逆に500円の追加でいいのかと申し訳なく思いました。
さて、出航です。
1%に該当してイルカに遭遇できなければ悲しいなぁと思っていましたが、数分進むと、早速遠くに見えました。
イルカが飛んでる!!
船長のあんちゃんが「よし、じゃあ、あっち行ってみましょう」と言って、操舵しました。
出るわ出るわ、イルカが沢山。
途中で群れがいなくなっても、遠くにイルカが見えると、そちらの方に進んでいくので、すぐに新たな群れの近くにたどり着けます。
時には船のすぐ隣にも泳いできます。
船には一人だけなので、縦横無尽に移動してイルカウォッチングを楽しめました。
イルカが近くに見れなくて暇なときは、船長のあんちゃんとも雑談をしました。船長の話によると、現在イルカウォッチングの船を出して営業をしている人達は元々漁師さんだったらしいです。
しかし、漁獲高が減っていく一方で、イルカウォッチングをやりだした一人が結構儲け始めたので、多くの漁師も参入し、どんどんと軸足がイルカウォッチングに傾いていったとのことです。
イルカウォッチングを一時間弱楽しんで、宿に向かいました。
たった一人のために、本当にお世話になりました。
お気づきかもしれませんが、イルカの顔が海から出た写真は残念ながら撮れませんでした。
下田温泉
海に沿って、民宿に行きましたが、夕暮れの海は絶景でした。絶景を楽しみつつ、下田温泉へ。
まずは民宿にチェックインして、夕食を食べに行きました。その途中でいい感じの海岸があったので、寄ることに。
カメラの設定を変えたりしながら、色々な写真を撮って楽しみました。それなりに上手く撮れたのが上の二つです。
フラフラしながら夕食を食べられそうなところを探しましたが、ピンとくるところは見つかりませんでした。
なんとか見つけたのは場末の居酒屋です。お客さんは誰も入っていませんでしたが、お腹も空いていたので、入ることにしました。
メニューを見ると、刺身が時価でした。店主に今日はいくらか聞いたところ、「800円か1000円」という謎の返答が。奥さんが「800円にしてやんなさいよ」と言ってくれたので、800円になりました。ちなみに、刺身は絶品でした。
この店の奥さんがよく喋る人でして、ずっと話しかけてくれました。どうやら、天草には貰い手のいない女の人がいっぱいいるらしいです。なので、天草には赤ちゃんも少ないと嘆いていました。天草の女は一途でいい人なんだそうです。九州の女性は可愛い人が多いので、それに一途さまで加わるなんて最高だなと思いました。こんなダメ人間でよろしければ、是非、いただきたいのですが・・・。
まぁでも、結婚率や交際率の減少問題は天草だけではなく、全国的な問題ですからね。そもそも、彼女がいれば、こんな悲しくも愉快な一人旅はしていません。
次来るときは、彼女を連れて来ると約束して、民宿に戻りました。