【2018年7月】和歌山~京都Ⅴ(嵯峨野)
祇 王 寺
祇園祭の後、嵯峨野に移動しました。
まずは、祇王寺に行きました。
祇王寺は、平清盛の寵愛を受けた白拍子である祇王さんが出家したお寺です。まぁ、平家物語の中でのお話ですけどね。
苔寺として有名です。
嵯峨の奥地にあり、とても静かなお寺でした。
夏場ということもあり、竹や楓、そして苔のために、非常に緑の印象が強いお寺でした。
常寂光寺
祇王寺の後は、常寂光寺に行きました。
こちらも、嵯峨の小倉山の中腹にあります。
一般的に知られる百人一首の正式名称は小倉山百人一首ですが、その小倉山です。
これは、百人一首の選者である藤原定家が自分の別荘である時雨亭で百首を選んだからであると言われています。
時雨亭は、常寂光寺の中にあったといわれています。
ただ、常寂光寺が開かれたのは、安土桃山時代なので、あくまでもこの地に時雨亭があったと言われているに過ぎません。
実際、時雨亭がどこにあるのは正確なことは分かっていないようですけどね。
山 門
末 吉 坂
多 宝 塔
こちらのお寺も、楓や苔が多く、とても緑が強いお寺でした。
紅葉の季節に行けば、今度は赤が強くなるのかもしれません。
静謐で良いお寺でした。
嵯峨野の竹林
嵯峨野の竹林は、京都と言われて思い浮かべる景色の一つですよね。
祇王寺や常寂光寺は嵯峨野の奥地にあるので、ひっそりとした空気感があってとても良い感じでしたが、さすがに嵯峨野の竹林はすごい人でした。
写真とかで見ると、人っ子一人いないものが多いですが、実際は、そうは問屋が卸しません。
そして、京都の有名所だけあって、かなり多国籍な感じでした。
京都はかなり好きなのですが、ここ数年観光客が異常事態のごとく増えているので、ちょっと足が遠のいてしまいそうです。
天 龍 寺
天龍寺は嵯峨野というよりは、嵐山のような気がしますが、一応、部分的には嵯峨野にあるともいえます。
常寂光寺の少し南に位置する、京都でも有数の有名なお寺です。
日本史の授業でもお勉強しますが、後醍醐天皇を弔うため、足利尊氏が夢窓疎石に「ちょっとお寺開いてよ~」と頼んで出来たお寺です。
室町時代、京都のすごいお寺をまとめて、京都五山といいましたが、そのNo.1が天龍寺です。
戦隊もので言えば、レッドです。
曹源池庭園
夢窓国師さんが作ったお寺です。
日本で一番最初に史跡・特別名勝に指定されました。それだけ凄い庭園です。
目の前の池が曹源池です。この池を巡る形で植林等がされている池泉回遊式庭園です。その後ろにある山は、このお寺のために作った山というわけではありません。自然の山である嵐山や亀山も庭の景色に取り込んでいるわけです。素晴らしいです。この手法を借景といいます。大きな庭園ではよく使われている手法ですね。
いつか自分で家を建てる際には借景を活用したいと思っています。思うだけで終わりそうです。
夏は桜の春や紅葉の秋、雪の冬に比べればインパクトは弱いですが、それでもこれだけの素晴らしさを出せるのだから、本当に良いお寺です。
この寺で一生ダラダラしながら暮らしたいです。
帰 宅
嵯峨野の観光を終えると、京都駅に行き、贅沢なことに新幹線で東京まで帰りました。
非常に充実した楽しい旅行でした。