【2015年7月】和歌山~京都Ⅱ(白浜)
南紀白浜まで
勝浦を後にして、きのくに線で白浜に向かうことにしました。
元々は特急で優雅に行く予定だったのですが、風が強いため、運休とのこと・・・。
台風というわけではないし、鈍行は動くんだから、特急を走らせろよと思いましたが、やはりダメな模様。
きのくに線は紀伊半島の沿岸線を走る電車です。本当に海岸すれすれを走ることもあるので、特急のように飛ばす電車は風が強いと走らせられないのかもしれません。
雨空でも海が広がっていて綺麗に見えたので、晴れていたら素晴らしい絶景だったんだと思います。
電車には、地元の高校生が乗っていましたが、あんな贅沢な景色を見ながら登校できるなんて、羨ましすぎます。ですが、あの高校生たちは、自分がどれほど贅沢なのか多分理解していないでしょう。
まぁ、そういうもんですよね。
特急でいけば、白浜まで一気に行けたのですが、鈍行はそこまで上手くいかないので、串本という駅で一旦おりました。
串本駅は本州最南端の駅らしいです。ちょっとテンションが上がりました。ほー、こんなとこにまで来たのかと、感慨深いものがありました。雨がなければ素通りしてしまい、気付かなかったでしょう。
いずれは、スカッと晴れた時にきのくに線に乗り、本州の最南端・潮岬にも行ってみたいと思います。
南紀白浜
白浜まで着くと、雨は弱くなっていました。
弱くなったことをいいことに、白浜温泉の外湯巡りを開始しました。
牟婁の湯
まずは、牟婁の湯という温泉に行きました。
(出典:http://www.nanki-shirahama.com/search/details.php?log=1332742645)
湯崎温泉街の中心地にあり、白浜温泉の代表的な外湯の一つです。
2種類の源泉があり、この公衆浴場一つで2種類の温泉を楽しむことができます。
結構大きい公衆浴場で、お客さんもかなりいました。
ただ、まぁ、普通の温泉でした。
白良湯
二つ目は、白良湯です。一回は休憩スペースで、二階に温泉があります。二階からは白良浜が一望できる素敵な温泉でした。
(出典:http://www.nanki-shirahama.com/search/details.php?log=1332744752)
中々、こじんまりした温泉です。
もっとも、白良浜の沿岸に立地しており、温泉からは、白良浜を一望できます。
普段は、人が一杯いるらしく、窓からのの眺めには順番待ちが発生するそうなのですが、この日はたまたま誰もあらず、一人でボーっと眺めていました。
まだ雨は少しだけ降っていたため、白浜にも人はいませんでした。誰もいない砂浜を上から眺めるのは気持ち良すぎですね。
前々日に、白良浜に1万4000人の観光客が来たとかいう訳の分からないニュースを聞いていたので、人ごみ嫌いの弥月はビクビクしていましたが、杞憂に終わりました。
窓を開けていいのかわかりませんでしたが、ダメだとも言われていないし、温泉には一人だけだったので、開けて眺めていました。ひんやりした海風が入ってくるので、ずっといても全然のぼせません。
ですが、人が入ってきたので、退却しました。
宿
宿は、激安の民宿でしたが、温泉もありました。宿泊客が少ないからか、浴場には人がいませんでした。夜になって再び雨が強くなったため、露天風呂には行かなかったのですが、広い温泉を独り占めするのは、気持ち良かったです。
崎の湯
(出典:http://www.nanki-shirahama.com/search/details.php?log=1332738546)
南紀白浜に来たのであれば、この温泉は外せません。
湯壷は奈良時代から残る歴史あるものであり、広大な太平洋が目の前に広がっており、波のしぶきが届くほどです。
翌朝になると、雨はかなり弱まったので、民宿から歩いて行きました。
写真のように晴天ではなく、非常にドン曇りでしたが、目の前の海の雄大さに圧倒されました。温泉に入りながら雄大な太平洋を眺めるとはなんと贅沢なのでしょう。
温泉を囲む岩を下りたら、もう海です。前日の嵐の影響か、まだ海は時化っており、岩に波があたっては、はじけてこちらまで飛んできます。
さすがにこの光景を独り占めすることはできず、他のお客さんもいましたが、ちらほらという感じだったので、海に一番近いところでずっと海を眺めていました。
天気が悪かったからできた芸当なんでしょう。
白浜温泉を代表する外湯だけあって、それはもう素晴らしい温泉でした。
白良浜
大満足の内に上がって、白良浜沿岸を歩きました。
海水浴客はほとんどいません。前々日のニュースが嘘のようです。
人っ子一人いませんでした。
誰もいない海岸線をずーっと海を見ながら歩くというのは、中々できないことではないでしょうか。
とてもいい気分のまま、京都に向かいました。
しかし、この旅はそう上手くは行きません・・・。