【2015年7月】和歌山~京都Ⅰ(熊野古道・勝浦)
きっかけ
長年、旅行をしていませんでした。すると言えば、日帰り旅行とか祖母の家とか。
しかし、くそ忙しい大学院を卒業し、色々と解放されたので、糸の切れた凧のように自由に旅行をしだします。
まずは、京都好きということで、祇園祭に行きたい。世界遺産の熊野古道に行ってみたいというのと、紀伊半島を周ってみたい!日本三大瀑布を制覇したい!ことで、和歌山と京都に行くことにしました。
まぁ、貧乏なので、行きはバスで行きました。
熊野古道
熊野古道は、熊野三山に通じる参詣道の総称です。一本の道ではなく、なんか色々とあります。
その全てが世界遺産になったわけではなく、一部が世界遺産になっているそうです。
道が世界遺産になったのは、世界でも2例目とのことです。
熊野古道ビギナーとしては、一番歩きやすいとされている、大門坂~那智の滝コースを歩くことにしました。
那智の滝を目的地にできるあたり個人的には素晴らしいコースに思えます。
そこで、まずは高速バスを利用して、新宿から勝浦まで行きました。
朝、バスの中で目を覚ますと、窓には海が広がっていました。
ただし、大雨です。
時間が経つほどに、雨あしが強くなっていきました。
勝浦に着くころには、嵐と言ってもいいほどに。どのくらい酷いかというと、大雨警報が発令されていました。
バスから降りて、途方に暮れました。
装備は折りたたみ傘だけです。
とりあえず、雨を避けるため、近場の四阿で改めて途方に暮れました。
あー、まじどうしよう、こんなんじゃ身動きがとれない。帰るか。いや、帰るにしても、ここから出なきゃ始まらない。ここから出る以上、観光できるだろ。いや、まて、この雨の中、外に出るとかばかげてる。以下、ループ
みたいな感じで、途方に暮れました。
ただ、途方に暮れているだけでは何も解決しないので、とりあえず目的の熊野古道に行くために、熊野バスに乗りました。
山の天気は変わりやすいと聞くので、乗っている内に晴れてくれないかなという期待がなかったといえば嘘になります。
たしかに、天気は変わっていきました。
進めば進むほど、雨あしはどんどんどんどん強くなります。悪い方に変わっていくわけです。
そして、無情にも熊野古道の入り口である大門坂駐車場に着いてしまいました。
バスの運転手は、私には何も言わなかったくせに、私の後に降りた女性には、「気を付けてください」と言いました。ダブルスタンダードだなと思いました。
可哀想な私。
降りた瞬間に、濡れないで熊野散策をすることを諦めました。嵐が凄い。
何度も言いますが、雨具は折り畳み傘1本だけです。
グジョグジョになりながら熊野古道を歩きました。
人は誰もいません。
ひっそりとしています。
道の両脇には大木が林立しており、その木々の間から雲が漏れ出てきます。
異様な雰囲気です。
この雰囲気を独り占めできるなら、雨の中来た甲斐があったなぁと少し思いました。
一人で30分くらい歩くと、やっと大きな広場に出ました。
雨をしのげる場所に避難し、ぐっしょりぐったりしてベンチに腰掛けました。なんか、もう、疲労困憊です。
ただ、休んでばっかりもいられないので、雨あしが弱くなったときを見計らって、那智の滝へと歩を進めました。
あまりに雨がひどく、折りたたみ傘で片手もふさがっていたため、写真は撮れませんでした。
那智の滝
大木が林立している山道が終わると、舗装された道にでました。
雨は嵐という程ではなくなり、普通の雨になっていました。
ここらへんになると、那智の滝も近くなり、観光客向けの店や観光客も多くなっていました。
観光客は、バスでここまできており、あまり舗装されていない山道を通ってきた人は皆無でした。みんな、全然ずぶ濡れじゃない。
そんな中をどんどん進むと、霧の中からうっすらと滝が見えてきました。
滝に向かって歩いていき、坂や階段を下っていくと、観光客がわらわらといました。大門坂は登らないくせに、那智の滝だけを楽しもうとするなんて、軟弱者ばかりです。
300円払うと、更に滝壺の近くまで行けます。
水しぶきが半端ないです。
カメラにも攻めてくる水しぶき。
水しぶきが半端ないです。加えて、雨もすごいし、歩き回ったので、汗もすごい。なにがなんだかわかりませんが、とりあえず、グジョグジョになりました。
よく写真とかで見ていた那智の滝は、もっとスーッと綺麗に流れている感じでした。
(出典:https://www.wakayamakanko.or.jp/worldheritage/recommendedroutes/plan03.html)
こんな感じです。
近くの土産物屋さんで朝食がてらうどんを食べました。この店の店主に、水量の増加について聞いたところ、ここ数日の雨で水量が多くなっているとのこと。やはり、晴れた日の水量はもっと少ないようです。
まぁ、そんなもんだろうなと思います。
勝 浦
本来の予定であれば、熊野那智大社にも行こうかと思っていたのですが、ちょっと疲れちゃいました。
そこで、もう戻ることにしました。帰りは那智の滝から勝浦駅までバスです。快適すぎてやばかったです。
本当は勝浦で遊覧船に乗って、紀の松島を巡る予定もありましたが、嵐のため、運休でした。
「いいもん、ほんまもんの松島行ったことあるもん!」という謎の強がりを思いました。
仕方がないので、グルメの旅に変更です。ひたすら、まぐろを食べました。絶品でした。特に、まぐろの胃がおいしかったです。
写真にはまぐろの胃袋は掲載されていませんが。
まぐろに満足し、勝浦漁港まで行きました。
時間も午後に差し掛かっていたので、何もやっていませんでした。
悔しいので漁港から海を眺めていたのですが、海風が尋常でない強さだったため、折りたたみ傘が何度もこうもりになりました。
傘の骨が折れなかったのが幸いでしたが、心が折れたので、早々に退却しました。